過食克服

非嘔吐過食で太ることが辛いときに不安を解消するための5つのポイント

「非嘔吐過食で太ることが辛い」、その気持ちを誰かに打ち明けたりすることは難しいと感じますし、言ったところで分かってもらえない、と感じる辛さもあります。

過食症のなかでも、特に当事者の中で過食嘔吐、むちゃ食いなど症状の違いによって分類することもあり、嘔吐できない・しない過食を非嘔吐過食と呼ぶことがあります。

一般的には過食嘔吐のほうが長期化しやすく回復に時間がかかると言われていますが、吐けない・吐かない過食ならではの辛さがあり、どうしたらいいかわからない、私はどうなってしまうのだろう、という不安もあります。

その不安を解消するために必要なことは、自分の本当の気持ちと向き合い、現状を落ち着いて見直してみることです。

今回の記事では、不安を解消するためのポイントを5つにわけてお伝えします。

参照:非嘔吐過食で体重の増加を止めるには?3つのキーポイントを解説!

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非嘔吐過食で太るときに向き合うべきこと

非嘔吐過食で太ることが辛いときには、「太ってしまった自分をなんとかしよう」という外側の変化に注目するのではなく、「なぜそこまで過食してしまうのか」、という内側の想いと向き合ってみることが大切です。

無理に過食を止めたり、また痩せればうまくいくと思い、断食や食事制限をする、下剤でなんとかしようとしても、過食の原因を取り除けるわけではないので、また症状を繰り返すことになりかねなません。

あなたは、心が変わらないままなんとかダイエットして痩せながらも、ずっと不安を抱えて生きるのと、体の変化はゆっくりでも、じっくりと心に向き合い根本的な心の不安をクリアにして今後の人生を楽しみながら生きるのとではどちらを選びますか?

誰かに理解されようとすることより、まず自分を理解してあげる

非嘔吐過食は吐けない・吐かないために、あっという間に太ってしまいます。

拒食から転じた場合、一見ただ太っていくので「健康になった」「症状がよくなった」思われることもあります。

あなたは「ただの怠け者と思われているのではないか」と思うこともあるでしょうし、苦しんでいることが理解されにくいと感じることもあると思います。

ダイエットに成功している人やダイエットの先生から「無理やり口に入れられているわけではないでしょ?」「食べたくて食べているんでしょ?」と言われてしまうことも。

でもあなたは本当は誰かに心配してほしい、寄り添ってほしいと思っているのではありませんか?

まずは、あなたがあなた自身を責めずに寄り添い、自分自身を理解することで不安を解消していくことができます。

参照:自分が嫌いで辛いときに心を楽にする3つのこと

1.「食べたい、食べないとやってられない」そんな自分と向き合ってみる

どんな気持ちのとき食べてしまうのか、食べているときどういう気持ちなのか、本当はどうしたいのか、と自分の気持ちを細分化してみていくことで本音に気づくことができます。

ワークとしてノートに書きだしてみましょう。

例.過食した
 →今日はどうして過食してしまったのだろう
 →仕事で先輩に注意されて悔しかったな。こんな私だからダメなんだ。
 →食べると満たされて不安や悔しさが癒される気持ちになるな。
 →本当は私のこと認めてほしい、私はもっとできるはず。
 →悔しさを挽回したいのだな。

こんな風にどんどん掘り下げていってみましょう。

本当は何がしたかったのか、どう感じたかったのかまでたどり着くだけでかまいません。

本音の行動にすぐ移さなくても、気づくことが大きな一歩になります。

参照:自分を好きになるなんて無理!そんなあなたへの対処法

2.食べたものは美味しかったか、食べたいものだったのか確認してみる

もう一つワークをしてみましょう。

過食で食べたものはおいしかったか?確認するワークです。

食べたもの一つ一つ、「これはおいしかった、おいしくなかった、食べてよかった、食べなくてよかった。」と確認してみます。

日頃の生活におけるストレスのほかに、単純に食べたいものを我慢している反動で過食になってしまうこともあります。

非嘔吐過食で太ることが止められないならいっそもっと食べてしまえ、と思うことも。

食べてみてどうだったか確認することで、本当は何が好きで何が食べたかったのかが見えてきます。

食べて不快な気持ちになったりしたものは、「もう食べなくていい」ということがわかりますので、「おいしい」と思えたものは丁寧に、安心して食べるようにしていきましょう。

食べたいものを過食せずに食べることで、過食の量や頻度を減らし、太る不安を少しずつ解消していきましょう。

参照:食べたいものがわからない、ダイエット中心の思考に辛くなった時の4つのヒント

3.下剤には頼りすぎないこと

太る不安を解消したいからと言って、下剤を乱用することがあります。

しかし下剤では非嘔吐過食で太ることを止めることはできません

下剤を使うことで、食べたものが排出され、お腹にたまらないぶん、太らない気がする、安心な気がするかもしれませんが長い期間使い続けることで、体が慣れてしまい自然な排便ができなくなってしまう可能性もあります。

もし太る不安を解消するために下剤乱用をしている場合は早めに止めることをお勧めします。

便秘の対処に下剤を使用する際は、使用方法を守って使いましょう

参照:過食で吐けない時下剤で解決できる?吐けない過食と下剤の付き合い方ポイント3つ

4.比べない

過食嘔吐の人と比べたり、ほかの非嘔吐過食の人と食べる量や体型を比べても回復には役にたちません。

辛さのものさしは人によって違いますし、あなたの辛さはあなただけのものです。

誰かと比較して一喜一憂することは、自分をさらに辛くさせることになります。

まずは1,2のワークを通して、過食に対する自分の気持ちを理解していきましょう。 

参照:ダイエットしても痩せないし疲れた時の5つのヒント

5.あなたを変わらずみてくれるひとがいる

非嘔吐過食で太ってしまったあなたは、自分がすごく変わってしまった、自分だけ変わってしまって置いて行かれたような気持ちになってしまっていませんか。

太ったことで、「嫌われている」「避けられている」と感じ、自分から今まで親しくしていた人から離れていってはいませんか?

太ってしまった不安からそうなってしまうこともあるかもしれませんが、あなたを変わらず大切にしてくれている人はたくさんいるはずです。

今まで通り、自分から接してみてください。

素直に困っていることを伝えることで、力を貸してくれる人もいるでしょう。

あなたを変わらず見ていてくれる人がいると気づいてみてください。

参照:自分が嫌いだから変わりたいときに意識したい2つのこと

まとめ

非嘔吐過食は決して、甘えてたくさん食べているだけのことではありません。

過食という症状を押さえつけるのではなく、なぜ過食という症状になってしまうのか、自分を理解することを大切にしていきましょう。

〈参考文献〉e-ヘルスネット 摂食障害

 https://www.e-healthnet.mhlw.go.jp/information/heart/k-04-005.html (2021.9.25 閲覧)

ABOUT ME
皆川 ゆり
岩手県出身/管理栄養士 【心をゆるめる栄養カウンセラー】 痩せ願望や自己否定によるダイエットからリバウンド、摂食障害、ストレス食いに悩む方が、ダイエットに縛られた心から解放されて、自分の魅力を生かせるようになる食事とマインドをお伝えしています。