過食克服

過食で吐けない時下剤で解決できる?吐けない過食と下剤の付き合い方ポイント3つ

過食しても吐けない・吐かない時、下剤を使ってしまっていませんか?

「過食をしてしまって焦っているけれど、私は吐けないし、辛いなあ」

そんな時「下剤を使えば食べたものを出せる!」

と思っているかもしれません。

しかし下剤を使ったところで食べたことをなかったことにしたり、痩せることはできません。

むしろ過食嘔吐と同じくらい、下剤の使用がやめられなくなったり、過食がなくなったり克服したとしても、便秘に悩まされることになってしまう可能性があります。

今回は下剤に頼らないようにすることと、過食して焦ってしまった場合の対処法についてお伝えします。

参照:非嘔吐過食で太ることが辛いときに不安を解消するための5つのポイント

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過食で吐けないから下剤でなんとかしよう?は要注意!

下剤を使うことで、すぐに食べたものを体の中から出せると思って安心できると思っていませんか。

かつての私も、元々拒食で食べる量も少ないため便秘に悩んでいて、下剤を使ったり、便秘解消になるお茶や漢方薬など病院からもらえる薬も飲んでいました。

しかし、過食になった際に、下剤を使えば「解消できる」と思って、過食の度に下剤に頼っていましたが、その時は安心できたとしても後々、下剤から抜け出せないことに不安になってしまいました。

きっと下剤については調べたことがあると思いますが、下剤にも様々な種類があります。

主に

  • 腸に水分を集めて便を柔らかくする薬
  • 腸を刺激して排便を促す薬

があります。

過食してしまってすぐにでも出したいと思い、私がよく使っていたのが後者の「腸を刺激して排便を促す」下剤でした。

しかしこちらは刺激が強いので、腹痛や吐き気に苦しんだこともあります。

しかも、慣れてくると規定量で排便が促されず、規定量以上を飲んでしまう危険な使用方法をしてしまったことも…。

腸を刺激することで排便を促す薬は、本来の便意や排せつする力を弱めてしまい、一層便秘に苦しむことになりかねません。

また、下剤を使うことで体重が減ったような気になってしまいますが、実際は食べたものや水分が排出されただけで、脂肪が減るわけではありません

体内の塩類バランスが崩れてむくんでしまうこともあるかもしれません。

また、腸を刺激しないものなら良いと思って、水分を集めて便を柔らかくする薬(マグネシウム系)を毎日飲んだとしても、その場合も血中のマグネシウム濃度が上がり「高マグネシウム血症」という症状を来してしまうこともあります。

薬はあくまで薬で、食べ物ではありません。

正しく使用する、容量を守らないと、健康を害することがあります。

では、過食で吐けない時下剤を使いたくなったらどうしたらいいか、ポイントを3つお伝えします。

参照:非嘔吐過食で体重の増加を止めるには?3つのキーポイントを解説!

1.過食で吐けない時に下剤を使うのではなく、本当に便秘の時に頼る

過食したからといって下剤をつかってしまうことで、便秘を悪化させてしまいます。

本来、便秘は解消していきたいものですよね。

過食をしたからといって下剤を使うことで、さらに便秘に苦しんでいては本末転倒です。

どんなに苦しくて、吐きたいけど吐けないから薬で排出したいと思っても、その思いを抑えて下剤を使わないようにしましょう。

これは、今後のあなたのためでもあります。

また、この過食後の不快を味わうことは、過食の頻度を少なくするポイントでもあります。

不快を感じることで、「過食を止めたい」と思えるようになり、たとえ過食しても「ああ、あの不快は感じたくない」と思ってとどまることにもつながります。

ここで下剤を使ってしまうと、排泄される「快」を感じてしまい、「下剤を使いたい」という方向にいってしまいます。

本当に過食をやめたいと思う場合は、過食して吐けないからといって下剤を使用しないようにしていきましょう。

しかし、本当に便秘に悩んでいるときは使用することも必要なことがあります。

過食をなんとかするために飲むのではなく、本来の使用方法をよく守ることが大切です。

本当に、数日排便がなくて辛くなったときに頼ってみましょう。

参照:太りたくないのに食べてしまう!を解決する3つの鍵

2.すぐに手放せないなら、刺激のすくない下剤を使用することから

そうは言っても、過食後の下剤がないと不安、という場合は「腸を刺激する」ものから「便をやわらかくする」薬へ切り替えましょう。

しかし、できるだけ使用しないことはおすすめします。

種類は違えど、薬は薬で、食べ物ではありません。

使用方法は守るようにし、できれば便秘が辛いというときに使用するようにしましょう。

参照:体重を気にしすぎる時に綺麗になるための3つのヒント

3.過食して苦しいときはまず休む

過食してしまったとき、胃腸はかなり負担がかかっています

寝る前に過食して、翌日もまた普通に食べてしまうと、消化できずに不快が増してしまうだけになってしまうことも。

そんなときは、無理せず食べないことや、食べたくても水分や消化に負担のかからないものを選ぶことで胃腸を労りましょう。

「過食してしまっても、翌日は絶食などせず普通に食べてみる」という過食克服のための方法はありますが、それは自分の体調をみながら実践することです。

本当に胃腸の調子が悪い時は、休むことが優先です。

かといってエネルギーを消費するために激しい運動をする必要もありません。

寝ているだけでもよいので、追加で過食せず、胃腸にやさしくして、自然とお腹がすいてきたらスープやおかゆなどから食べてみましょう。

参照:過食のカロリーが気になった時、悪化させない過食後の過ごし方2選

まとめ

過食して吐けないからといって下剤を使っても、最終的に便秘で悩まされたり、健康を害してしまったりと良い効果は期待できませんし不快な状態が続くだけになってしまいます。

かといって全く下剤を飲まないように、ということではありません。

本当に便秘で悩んだ時に正しい使用方法で頼ることは良いのです。

過食して吐けないから太ってしまう、と苦しんだり焦ったりせず、むしろ「不快」を感じきることで、早く過食の毎日から抜け出すことができるかもしれません。

過食後に胃腸が疲れているときは、休むことを意識して、自分の心と体を労わってあげてくださいね。

ABOUT ME
皆川 ゆり
岩手県出身/管理栄養士 【心をゆるめる栄養カウンセラー】 痩せ願望や自己否定によるダイエットからリバウンド、摂食障害、ストレス食いに悩む方が、ダイエットに縛られた心から解放されて、自分の魅力を生かせるようになる食事とマインドをお伝えしています。