非嘔吐過食で体重の増加が止まらないくらい食べてしまうとき、もうどうしようもないんじゃないか、このままどうせ太り続けるんだ、と不安や悲しみでいっぱいになることはありませんか。
かつての私も、わかっていても、体重計にのっては悲観的になり、「もうあの頃の痩せた体にはなれないんだ」と悔しくて、さらに過食したり自傷がやめられなくなったことがありました。
しかし、あることをきっかけに、過食症状が軽くなり、体重増加を止めることができました。
それは、規則正しく生活すること・何でも楽しむようにすること、でした。
今回は、非嘔吐過食で体重増加を止めるためのキーポイントを3つお伝えします。
参照:非嘔吐過食で太ることが辛いときに不安を解消するための5つのポイント
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目次
非嘔吐過食で体重が増える悩みと解消法とは?
非嘔吐過食が体重増加をし続けてしまうのは、吐けない・吐かないためで、食べれば食べるほど、体重が増えてしまうのが大きな悩みです。
嘔吐できる人が羨ましく、吐き方を検索してしまうこともありますよね。
「食べても吐けるなら、太らなくて良いじゃないか、私なんて太り続けるだけだよ、怖い。」
そう思っていたのは、過去の私です。
友達が過食嘔吐だったことも羨ましく思っていました。
自分は吐けないから、と諦めとにかく詰め込む日々。
そんな毎日から徐々に抜けていくことができたのは、心のバランスと食事の摂り方を変えていったからでした。
すると体重は上げどまり、必死にダイエットしなくても気づけば-10㎏となっていました。
なぜ嘔吐より非嘔吐のほうがマシと言われるの?
時々、過食嘔吐じゃないからまだ大丈夫とか、治りやすい、など言われたことはありませんか?
はっきり言って、非嘔吐過食で悩む人にそんなこと言われるのは傷つきます。
こちらとしては、過食嘔吐は太らなくていいじゃない!太り続けるだけなんだけど!ただの大食いと思われて辛い!など思うことはたくさん出てきますよね。
なぜ嘔吐ではないほうが良い、といわれるかというと、嘔吐は体へのダメージが大きいからです。
- 食道など消化器への胃酸による負担
- 胃酸によって歯が溶けてしまう歯科の問題
- 嘔吐による体内の電解質バランスの乱れ
など、嘔吐による負担は体にとって様々なダメージをもたらします。
胃酸によって食道炎になったり、歯が溶けてしまい症状が重い場合は入歯にしなければいけないこともあります。
嘔吐によって体に必要なミネラルも出ていっていまい、命にかかわってしまうことも。
また、食べたはずなのに、体に栄養が入ってこないことで、脳がパニックになり、もっと食べろと指令をだすことで無限の過食ループができてしまいます。
非嘔吐過食でも、チューイングで胃食道逆流症になったり、頻繁な過食で虫歯になってしまうことも。
吐けなくても無限に食べ続けることもあり、辛いものは辛いです。
どちらにせよ、食べても心は満たされないのが辛いもの。
どちらが良いとかマシとかという考えではなく、ひとそれぞれ違う辛さがあると理解しておくとよいですね。
仕事やパート、バイトに行ったら変わる?
環境を変えれば、過食しなくなるかも!
と思ったことはありますか?
例えば仕事を変えたり、新しくパートやバイトを始めてみたり。
環境を変えることで、今まで過食していた時間を別のことにすり替えることで食べることを防いだり、気分を変えることもできるかもしれません。
しかし、注意したいのは、その仕事でまた新たなストレスや疲労を感じた時に、過食に走ってしまうことです。
仕事に夢中になって、過食なんて忘れちゃった、という良い方向にいった方は安心ですが、ストレスの発散方法が過食しかなかった場合はまた食べることに戻ってきてしまいます。
では、どうやったら非嘔吐過食の体重増加を止めらるのか、そのキーポイントを3つお伝えします。
1.非嘔吐過食の体重増加を止めるなら早寝早起きから
非嘔吐過食の体重増加を止める対策として、規則正しい生活をしてみることをお勧めします。
「それができないから困っているんだよ…」という声も聞こえてきそうですが、逆にこれができたら「変われる」と思えませんか?
急に早寝早起きは難しいと思うので、まずは朝はカーテンを開けて朝日を浴びる、から始めてみましょう。
起きれない、という人はカーテンを開けたまま寝ることで、朝日が入るようにしておくのも◎です。
そして決まった時間に3食の食事を摂る事。
栄養バランスの整った【ちゃんとした】食事を食べなければいけないわけではありません。
朝、昼、夕とおよそ決まった時間に毎日食事を摂ってみましょう。
過食してしまうのは、日々バラバラの時間で食事を摂ったり、いつまでもだらだら食べてしまったり、食べたり食べなかったりを繰り返してしまうから、ということが原因であったりします。
決まった時間に食事が体に入ることで、体も安心して、心も落ち着いてきます。
参照:食べても細い人が羨ましい。でも落ち込む必要がない3つの理由。
2.制限を外してみる
食べたいものや、やりたいこと、やってみたいことなど、自分に制限をかけていませんか?
自分に「これはダメだよね」としている制限を外して、少しでも「これがいいな」と最初に思ったことを選んでやってみましょう。
食べたいものがあるなら、「これは太るから」「これは体に良くないから」という思考を置いて、「食べたい」と思ったものを食べるようにしてみましょう。
やりたいことも「太ってるからダメだよね」なんて思わず、まず「やってみたい」を大事にして選んでみましょう。
制限すればするほど、選ばなかったもの、やらなかったことに執着しがちです。
変にダイエットメニューばかり選んで「ああ、あれもこれも食べたい」と思って過食してしまうなら、最初から食べたいものを食べたい時に食べたほうが心が満足して、結果余計なものを食べない、ということに繋がります。
やってみたいことも、やってみて楽しむ!
「太ったから○○できない」ではなく、どうせなら「太ったからもう諦めて何でも楽しんでしまえ」と考えてみませんか?
良い開き直りは、人生を明るくしてくれます。
もう自分にはなんだってできる、と考えてみましょう。
3.体重計に乗るのはやめて、好きなことに夢中になる
非嘔吐過食の体重増加を止めたいなら、体重計に乗ることは止めてみましょう。
そして自分の日々の想いや生活に集中しましょう。
体重計に人生を決められたり、自分の価値を決められたら、悲しくなりませんか?
あなたはあなたの、好きなことや、やってみたいこと、なりたい姿、夢などにもっと集中していいのです。
そんなに大きなことではなくても、例えば映画に夢中になる、アーティストに夢中になる、趣味に没頭するなど自分が「好きなこと」に時間を使ってみましょう。
「誰になんて言われるか」を気にすることよりも、毎日少しずつでいいので、あなたが「こうしたい」という想いや本音に集中してみてください。
過食のことや体型のことを考える時間が減ることで、結果的に過食の頻度が減ったり、体重増加を止めることができます。
まとめ
非嘔吐過食で体重が激増して、泣いて過ごす日々は辛いものです。
開き直ってさらに過食してしまうこともありますよね。
でも、諦めてしまうのはもったいない。
どうせ開き直るなら、「もうなんだってできる、やっちゃえ!」と明るい方向にむかってみませんか?
そして、規則正しい生活も取り入れることで、心身のバランスも整えることができます。
あなたはあなたの人生を諦めなくて良いのです。
誰かの評価や、体重計からの評価はどこかに置いて、やりたいこと、好きなこと、自分の想いに耳を傾けてみてくださいね。