過食克服

【運動強迫を感じるダイエット】から解放されるための3つの方法

運動強迫によってダイエットのために始めた運動が辛くなっていませんか?

いつの間にか生活のなかで必要以上の時間を運動する時間にとられ、心も苦しい、辛いという状況に陥ってしまっている場合、それは運動強迫、過活動、エクササイズ中毒などと言われ、摂食障害の症状においても取り上げられているものです。

一見、運動するのは健康にも良いですし、ダイエットにも運動は欠かせないものですがなぜ運動強迫は症状の一つとして注意する必要があるのでしょうか。

それは、必要以上のエネルギーを消費してしまうことで食症状を悪化させたり、強迫観念で運動をしていた場合「できなかった」「やらなかった」ことが自己否定につながり食症状を悪化させたりする可能性があるからです。

強迫的に自分に課す運動をやめ、運動に使っていた時間を別の自分が好きなことをやる時間に充てたりすることで、あなたにとって心地よい運動に切り替えたりすることで辛い気持ちをやわらげることができます

この記事では運動強迫から解放されるための3つの方法をご紹介していきます。

リリー先生

あなたの運動はあなたを苦しめて
いないかな?

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運動強迫を感じるダイエットになってしまうのはなぜ?

「本気で痩せたいあなたに!」「脂肪燃焼!」といった言葉とともにアップされているダイエットのためのエクササイズや筋トレの動画は、「痩せるためには運動しなければ!」とあなたに思わせるでしょう。

しかし、体を健康的に引き締めたいと思う人と、自分の体型と心を限界まで追い込んでしま運動強迫になってしまう人との間には違いがあります。

前者は楽しみながら運動を行うことができ、ストイックな面があっても自分の体調をみながら運動量をコントロールすることができます。

後者は、運動を休むことを恥ずかしいと感じたり、頑張れない自分に罰を与えてしまうことがあります

例えば仕事が忙しくてジムにいけず半泣き状態になったり、毎日の運動のルーティンを守れなかった場合、罪悪感に打ちのめされたりすることがある人は注意が必要です。

また運動だけでなく、友達とのランチの帰りに電車で20分かかるところを2時間かけて歩いたり、買い物といいながらお店の中を長い時間うろうろして歩いたりしてしまい「太りたくない」「たくさん食べたことをなかったことにしたい」そんな思いで必要以上の行動を行ってしまうことも運動強迫の特徴です。

とにかく痩せていたい、太りたくないという気持ちで、ダイエット開始から運動習慣を欠かすことがなく継続している場合、それが自分自身への「自信」となっているのではないでしょうか。

しかしダイエットのために「運動しよう!」というポジティブな気持ちよりも、「なんとかして少しでも食べたことをなかったことにしたい、太りたくない。だから運動しなければならない。」というネガティブな気持ちが強くなってしまうと、運動強迫となってしまうのです。

「本当はつらい、辞めたい」という気持ちがあるものの、その気持ちに正直になれなかったり、辛い気持ちに気づかないふりをしていませんか?

チロル

一度始めると、やめたら
太りそうで怖いよね

参考:太りたくないのに食べてしまう!を解決する3つの鍵

運動のメリットとデメリット

運動強迫でダイエットのために始めた運動が辛くなってしまうと、「辞めたくても辞められない」と感じることもあるでしょう。そんなあなたへまずは運動のメリットとデメリットについて改めてお伝えします。

運動を行うことのメリット、健康への影響については以下のように言われています。

身体活動量が多い者や、運動をよく行っている者は、総死亡、虚血性心疾患、高血圧、糖尿病、肥満、骨粗鬆症、結腸がんなどの罹患率や死亡率が低いこと、また、身体活動や運動が、メンタルヘルスや生活の質の改善に効果をもたらすことが認められている。」

要約すると、運動を行うことで病気になる確率が低くなり、さらにはメンタルヘルスにも効果的!ということになります。

しかしダイエットにおける必要以上の運動はデメリットも考えられ、気をつけるポイントがあります。

デメリットとしては、エネルギー消費が摂取エネルギーを上回った場合、体が省エネルギーモードになるためエネルギーを蓄える状態に傾き、少し食べただけで太りやすい体質になる可能性があります。 

さらに強迫観念で運動をしていた場合「できなかった」「やらなかった」ことが自己否定につながり、ストレスによって過食を招く可能性があります。

ストレス緩和のためにも運動は役立つものです。

どうしたら運動強迫から解放され、心地よい運動ができるようになるのでしょうか。

ポイントを3つご紹介します。

参考:痩せないしイライラするならチェックすべき3つのポイント

1.運動時間を減らし、違うことをしてみる

ランニングなどエネルギー消費を目的とした有酸素運動を長い時間やりすぎてしまう場合は、まずはその時間を減らしていきましょう

そして運動以外の興味のあることに時間を使ってみましょう。食と関係のないことに時間を使ってみるのがベストです。

読んでみたかった本や、撮りためたドラマや映画をみるのもよいです。

1日10分でも、運動に使っていた時間を「自分がリラックスする時間」に思い切って使ってみましょう。

リリー先生

とりあえずいつものルーティンから
5分短縮してみる!?

参考:自分が嫌いだから変わりたいときに意識したい2つのこと

2.エネルギー消費を目的としない運動を取り入れる

運動を急にやめたり、運動しないと不安になる場合は激しい運動ではなく、軽いヨガや散歩、ストレッチなどエネルギー消費を目的としない運動を取り入れてみましょう。

この時、激しい運動ではないからといって、長時間してしまうとまた「運動をしなければならない」という気持ちが続いてしまいます。

時間や回数は心と体に負担のないように行いましょう。

3.日常動作が既に運動になっていると考える

あなたが日頃、掃除や洗濯、料理など日頃行っている家事の動作がすでに運動になっていると認識しましょう。

「ながら運動」という手もありますが、それすら「しなければならない」となってしまう場合もあります。

ながら運動までいかなくても、日常動作を少し意識して行うだけで、それは十分運動になります。

チロル

でも意識しすぎて
疲れないようにね。

参照:痩せたいのに食べ過ぎてしまうなら試してほしい4つの方法

自己分析をしてみよう

もし、あなたが運動強迫になっているかわからない場合はまずは自己分析をしてみましょう。

何のために運動しているのか、そして本当に心身ともに健康な状態であるかどうかを見つめ直してみましょう。

  1. 運動量の上限をきめていますか?
    運動時間・負荷や回数などを見直しましょう。
  2. 自分のための運動になっていますか?
    他者からの承認欲求であったり運動をしてることが私の誇りというように、運動を他者からの評価、自己評価につなげすぎないようにしましょう。
  3. 運動が思うように進まなかったり、時間や量を変更しなければならなかったとき対応できていますか?
    体調が悪いときは無理せず休んだり、いつもと違う内容にするなど調整しましょう。 
  4. 仕事や学校、友人、家族などの社会的付き合いとのバランスはとれていますか?
    運動が生活のベースになりすぎると人間関係にも影響を及ぼしてしまいます。
    運動習慣が生活の最優先事項にならないようにしましょう。
  5. 運動以外の趣味や活動はありますか?
    運動以外の心と体をリフレッシュさせる方法を持ちましょう。
リリー先生

人生が運動に乗っ取らて
いないかな?

参考:痩せたいから食べたくない?そんなとき見直したい3点

まとめ

運動強迫になってしまっていることは、ダイエットをストイックに行う人ほど気づかないものです。

運動をしないと不安であったり、運動を頑張っている自分に自信をもっていることもあるでしょう。

しかしそれが少しでもあなたにとって「辛い」と感じる要素があれば、運動する時間を減らし自分の趣味に時間をあてる、ない場合は少しでも興味のあることに目をむけてみることも大切です。

運動をやめたからと言ってあなたの価値は何もかわりません。

もしあなたが運動強迫になっていたら、今回ご紹介した3つの方法を試してみてくださいね。

チロル

サボっても、のんびりしてても
あなたはそこにいるだけでいいのだ

 

〈参考文献〉

厚生労働省 健康日本21 身体活動・運動

https://www.mhlw.go.jp/www1/topics/kenko21_11/b2.html(参照 2021.9.1)

ABOUT ME
皆川 ゆり
岩手県出身/管理栄養士 【心をゆるめる栄養カウンセラー】 痩せ願望や自己否定によるダイエットからリバウンド、摂食障害、ストレス食いに悩む方が、ダイエットに縛られた心から解放されて、自分の魅力を生かせるようになる食事とマインドをお伝えしています。