過食後の体重って怖いですよね。
ただでさえ体重の変化に過敏なのに、過食してしまった後にはもう怖くて測れないくらいです。
なんとかなかったことにならないか、太りたくない、増えたしまった分戻さなきゃ、と頭をぐるぐる回転させて考えます。
過食後の体重との向き合い方に苦しんでいるあなたは、体重やカロリーの概念からリセットすることで、苦しさや辛い気持ちを軽くすることができます。
今回は過食後の体重増加に焦る前に知っておきたいことをご紹介します。
参照:非嘔吐過食はただの食べ過ぎ?克服のための意外な目標は○○!
目次
過食後の体重が増えたらとりあえず断食!?
過食後に体重が増えていたらとにかく焦って「とりあえず食べるの、もうダメ!やめる!これ以上食べちゃダメ!!」と自分を責めて、戒めてなんとか食べたことをなかったことにしようとしていませんか。
そこで、過食した次の日は「お腹が空くまで水だけがいいらしいから食べない!」「酵素ドリンクで過ごすといいらしい」「プロテインだけですごす!」などいろんな情報から「断食」してみることはありませんか?
しかし、この断食によってさらに過食になってしまうこともあります!
例えば昼まで頑張って断食したけれど、日中にストレスを感じたり疲労を感じたりすると「イライラ」したり「悲しく」なって、さらにお腹も空いた状態であるとまた過食爆発してしまうことになるからです。
そしてその状態だと「やっぱり私ってダメなんだ…。」と自己否定も追い打ちをかけます。
そんな負のループ、あなたも既にしていませんか?
こんなときは、今すぐ食べたことをなかったことにしようとしなくて良いのです!
まずは体重に対する考え方をリセットしてみましょう。
参照:「過食してしまった」と後悔した後にやってはいけないこと3選
1. 過食後の体重は、まずは食べた「食べ物そのものの量」である
過食後の体重を測るととても焦ると思いますが、実際その体重はあなたの脂肪が増えたのではなく、単なる「食べた物の重量」にすぎません。
お腹が出ているのも「こんなに太ってヤバい!」と思ってしまいますが、それもまた単なる「食べ物のカサ」なのです。
それなのに、自分が急に太った・お腹が出た・脂肪が増えた、と思い込んでいませんか?
食べたあとは、体重が増えるのも、お腹がでるのも普通のことなのです。
どんな素敵なモデルさんも、女優さんも、食後のリラックス状態ではお腹がでるんですよ。
なので、過食後に体重が増えたと焦るくらいなら、食べた後や過食した夜に体重をはかるのはやめましょう。
だって増えるのが当たり前なのですから。
「どうせ増えてるんだから、落ち着いたり、明日便が出てからはかろう」くらいの気持ちでOKなのです。
参照:運動強迫を感じるダイエットから解放されるための3つの方法
2.食べたものが全て体重・体脂肪になるわけではない
過食で食べたもの、食べたカロリーがすべて体脂肪となって体重になるわけではありません。
そもそも、食べたものを消化するために消化器官が働くにはエネルギーが必要です。
そこでもエネルギーは消費されますよね。
さらに食事誘発性熱産生といって食事を摂ると体内に吸収された栄養素が分解され、その一部が体熱となって消費されます。
このため食事をした後は、安静にしていても代謝量が増えます。
ごはんをたべると体がポカポカ暖かくなるのはこのためです。
食事誘発性熱産生は基礎代謝と別のものなので、運動しなければ基礎代謝分しか消費されていないというわけではないのです。
さらに、食べてすぐに増えた体重は塩分過多によるむくみかもしれませんし、水分のとりすぎかもしれません。
食べた脂質や糖が即体脂肪になって翌日お腹につくわけでもありません。
とにかく過食したからと焦らずに、冷静に自分をコントロールしたり分析することが大切です。
参照:過食のカロリーが気になった時、悪化させない過食後の過ごし方2選
3. カロリーは正確ではない
あなたは食べたものをカロリー計算していますか?
もしあなたが細々とカロリー計算して、満足したり安心したり焦っていたとしたら、実はそのカロリーは本当のことかわからない、ということをお伝えしておきます。
コンビニ弁当や総菜パン、ファストフードのハンバーガーやポテト、スナックやスイーツ、どんなものにも栄養表示が貼っていたり、スマホで検索すればすぐにインターネット上に情報がありますよね。
カロリー計算アプリも豊富にありいつでもどこでも計算できます。
しかし、やりすぎて疲れているなんてこと、ありませんか?
実はカロリーはあなたが思うほど精密ではありません。
特に人の手で作られたものに関しては誤差がつきものです。
本当にその表示通りぴったり盛り付けられているかはわかりません。
あなたがもし数字1桁まで細かく計算しているのであれば、どんなに計算してもその通りとは限らないのです。
カロリー計算に心をすり減らしているのであれば、計算は少し肩の力を抜いて、せいぜい10の位までにしておきましょう。
まとめ
過食をしたあとはとても焦ってしまい、自分を責めるし、止められない自分が悪いと責めてしまいます。
しかし、そもそもの考え方がネガティブに偏っていて苦しくなっていることもあるのです。
ときには客観的に見てみることは、過食の症状をよくしていくための大事な要素です。
焦っているなと感じたら、「食べた直後に体重が増えるのは普通のこと」と冷静にみる目線をもってみてくださいね。
〈参考文献〉
厚生労働省 e-ヘルスネット 身体活動・運動 食事誘発性熱産生
https://www.e-healthnet.mhlw.go.jp/information/dictionary/exercise/ys-030.html
(2022.2.21 閲覧)