過食克服

白米が怖いあなたへ、3ステップの解決策【摂食障害も卒業できた管理栄養士が解説】

「白米が怖い、ごはんを食べると太る、白いごはんは食べてはいけない」そんな思いで白米を避けているのに、過食やドカ食いするとき甘いものばかり食べてしまっていませんか?

私自身も拒食症になってしまったとき、ダイエットでは徹底的にお米を減らしていましたし、過食症になってしまってからも、日頃の食事ではご飯が怖くて食べないことが多くありました。

それなのに、過食のときはここぞとばかりに甘いものを食べたり、普段食べないパンや麺類を食べまくる。

しかし、白米への恐怖は、その栄養素への理解と食べるときの工夫で解決することができました。

今回は白米が怖いあなたへ、白米の恐怖を乗り越える策についてお伝えします。

リリー先生

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白米が怖いのは太るから?

白米が怖いと思うのは、「白米=太る」という思いが深いからですよね。

特に近年は糖質制限が話題になり流行っているために、より一層「白米は避けるべきだ」という刷り込みを受けているように感じます。

確かに、糖質制限はちょっと頑張れば、体重や体脂肪が減るという結果が目に見えやすいので、チャレンジしたくなります。

一方で、糖質制限をやめたり、中断してしまうとリバウンドに悩まされたり、糖質への渇望が止まらなくなってしまうという悩みも多いのではないでしょうか。

それだけ糖質を含むお米をわたしたちは体に必要だと感じますし、糖質制限に挫折するのはあなたの意志が弱いからではありません。

白米が、お米が体に悪いのではなく、なんでも食べ過ぎであったり、普段から精製しすぎたものを摂りすぎるために太る原因になってしまうのです。

そして本当は食べたいはずなのに「食べてはいけない」と制限するほど食べたくなることも問題です。

チロル

ダメっと思うほど
頭から離れなくなるよね

白米が怖いと思うけれど、摂食障害・過食・ドカ食いをやめるために、食べられるようになりたいと思うあなたへの解決策をご紹介します。

参照:ダイエット中に過食してしまったらこの3つを見直して!

白米は怖いもの?白米の栄養素について理解する

白米が怖いと思うのは、白米=太るから、という思い込みからだと述べました。

ではなぜそう思うのかというと、白米=糖質=砂糖=太る、と思っているからではないでしょうか?

実は白米=糖質=砂糖と同じ、ではありません

白米の糖質は、でんぷんというもので、砂糖の糖質とは異なるものです。

また白米には、食物繊維も含まれています。

さらに、タンパク質やビタミン、ミネラル類など様々な栄養素が含まれているので、白米=砂糖と考えてしまうのは勿体ないのです。

特にタンパク質については、お茶碗1杯たべると意外と摂れてしまうので、腎臓病などでタンパク質を制限しなければならいとき、低たんぱく米という特殊なごはんを使用して献立をたてることもあるのです。

リリー先生

低たんぱくご飯って
ホントに「デンプン‼」って感じなんだよ~

このように、白米には糖質以外の栄養素もたくさん含まれているので、単純に「糖質だ!」と避けるのではなく、ほかの食材と組み合わせることで日本人に必要な栄養素をバランスよく摂れるようになるのです。

参照:【お菓子だけ】1000カロリーも食べちゃったら!?断食するより○○!

ご飯の食べ方を工夫する

白く精製されたお米は栄養価がない、と思う方もいるかもしれません。

確かに玄米や雑穀米のほうが白米よりは食物繊維、ビタミン、ミネラルが豊富になります。

だからといって、白米がまったく栄養価がないというわけではありません。

また、白い食べ物は血糖値を上げやすいから太りやすい、ということも聞いたことがあるでしょうか。

このようにあれこれ考えてしまうと、やっぱり白米は怖いと思いがちですよね。

そんなときの食べ方の工夫を以下に挙げます。

ご飯を冷まして食べる

ご飯を冷ますことでごはんに含まれる炭水化物が「レジスタントスターチ」という難消化性の糖質に変化します。

そうすることで、消化吸収が穏やかに進み、太りずらくなるそうです。

ほかのおかずと一緒にたべる

よく聞くベジファースト、野菜とは限らず、タンパク質の多い食品からでもよいですし、単品食べよりは何かしらと一緒に食べるようにしてみましょう。

食物繊維が摂れる海藻の入ったわかめのお味噌汁でもいいですよ。

よく噛んでゆっくり食べる

基本として、ゆっくりよく噛んで食べることはおすすめです。

仕事や家事で忙しくてできないこともあるとは思います。

それでも1日1回くらいは、ゆっくりよく噛んで食べようと意識してみてください。

参照:【極端な食事制限の戻し方】基本の3ポイント!

今すぐ「一人前」を食べられるようにならなくていい!

白米を食べられるようになろう、怖さを克服しようとして、最初からご飯茶碗1杯食べようとしなくてもいいんですよ。

こういう時、完璧になろうとして最初からハードルをあげてしまっていませんか?

例えば、一口サイズのおにぎりを毎食食べることから、でも良いですよね。

私の場合は、朝夕はその時によって食べる量が変わりますが、お昼は必ずお米をしっかり食べるようにしています。

そんな風にこの時はしっかり食べてみよう、と何か決めてみるのもおすすめです。

また、白米ではなく玄米や雑穀米から始めてみても良いかもしれません。

「これしか許せない」に要注意

ここで注意したいのは、「玄米、雑穀米しか許せない」という状態になること

また白米が怖くなってしまうことがあります。

玄米、雑穀米を基本にするのは健康にもよいかもしれませんが「白米は絶対にダメ!」としてしまうと、自分が辛くなってしまうかもしれません。

玄米・雑穀米を基本にしたい場合は「白米は体に悪い」という考えよりは「玄米・雑穀米の方が好き」という考えで食べていきましょう

チロル

~はダメ!よりも
~が好き。で選ぼう♪

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まとめ

白米が怖いからとご飯を避けるのに、過食するときはここぞとばかりにパンや麺・甘いものなど食べてしまう人こそ、普段の食事でお米を食べてみましょう。

必要以上の糖質への欲求が減り、過食欲が収まることがあります。

もちろん過食の原因は心の癖、考え方の癖やストレスによるものでもありますが、普段の食事で糖質が足りていないことも原因になります。

今は怖くても、お米を食べられるようになることで、むしろ心が安定するようになります。

白米は怖いけれど、でも食べられるようになりたい、怖さを克服したいと思ったら今回ご紹介した解決策を試してみてくださいね。

ABOUT ME
皆川 ゆり
岩手県出身/管理栄養士 【心をゆるめる栄養カウンセラー】 痩せ願望や自己否定によるダイエットからリバウンド、摂食障害、ストレス食いに悩む方が、ダイエットに縛られた心から解放されて、自分の魅力を生かせるようになる食事とマインドをお伝えしています。